カビ玉
カビ。
言わずと知れたレンズの大敵。
高温多湿な我が国で、長期間放置してると知らぬ間に増殖している憎い奴ら。
特にレンズ後玉にカビやクモリが発生してると写りにかなり影響してくる。
今回は、
カビの生えたレンズで撮るとこうなるよ!
っていう作例を自分への戒めも込めて記しておきたい。
まずはこちらをご覧頂きたい。
Nikkor S Auto 50mm F1.4
ヤフオクで「実用美品」と書いてあったので落としてみたのがこの有様。
光学系は、カビ・小キズのみで、通常撮影にはほぼ影響ありません!
と表記があったんだがどうか。
いや、これはさすがに撮影に影響あるやろ(苦笑)
出品者のページレイアウトが所謂「塾生」と思わしき作りだったので、若干警戒したのだが
「流通量が半端ないレンズだし、まー大丈夫やろ。」
と謎の楽観視した結果がこれですわ。
デジタルに装着して撮影してみた。
Fujifilm X-T1+Nikkor-S Auto 50mm F1.4
これはこれで悪くないが…やはり
ソフトフォーカスで眠たい画像になっちゃうねぇ。
ニッコールってシャープネスかっちり切れ味鋭いイメージだけど。
フィルムだとどうか。
Nikon F2+Nikkor-S Auto 50mm F1.4×AGFA Vista 400(期限切れ)
あ、悪くないかな。
次は、もう手放しちゃったけど35mm判で真四角に撮影できるZeiss IkonのTaxonaを。
ボスとタクソナ。
Fujifilm X-T1+XF56mm F1.2R
招き猫スタイルのカメラって可愛いので、フジペット35なんかも持ってた。
コニカⅢもいいよねぇ。
この時代(50年代後半~60年代前半)のレンズシャッター機はいい。
フジカ35とかキャノネットとか。
コンパクトカメラだけどレンズは大口径で。コンパクトと呼ぶには大きく重いけど。
だけど、ロシアのスメハチなんか使っててつくづく思ったのが「目測は向いてねー。」
ってこと。
ローライ35やペトリカラー35も使ってみたいが合わないんだろうなー。
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しかし、可愛い。
脱線したので、作例。
Zeiss Ikon Taxona(Carl Zeiss Jena Tessar)×Kodak GOLD400
ほわっほわ!
Zeiss Ikon Taxona(Carl Zeiss Jena Tessar)×Kodak GOLD400
ピントが迷子だよぉ〜!
目測苦手なんだよぉ〜!
Zeiss Ikon Taxona(Carl Zeiss Jena Tessar)×Kodak GOLD400
一瞬、くるりの新曲ジャケっぽく見えた。(前向きに解釈)
気のせいだった。
撮影は奥山由之さん。あの人、天才だわ。
Zeiss Ikon Taxona(Carl Zeiss Jena Tessar)×ILFORD DELTA400
ハイライトの滲みが凄い。
Zeiss Ikon Taxona(Carl Zeiss Jena Tessar)×ILFORD DELTA400
戦前の写真です。って言われても一瞬信じてしまいそう。
というわけで、レンズ本来の性能を引き出すという意味では、
カビやクモリ玉はお勧めしません!
逆に考えると、粒状感が強いフィルムと組み合わせて、ソフトフォーカスでハイキーなポートレートを撮ってみたら面白いかもしんない。
表現手法の一つとして敢えて使うのはアリかと思います。
写真は自由だからね。
色んな人の作風に影響受けながら自分のスタイルを模索していくって楽しいですよね。
デジタルの高解像で隙のない絵も撮れて、こういうフィルムならではの表現も出来ると自分の引き出しが増えると思うんです。(謎の上から目線)
んで、その時の被写体・ロケーション・天気なんかでレンズとカメラとフィルムを決めるっていう、ね。
あー楽しい。
色んな引き出しの中から自分に合ったスタイルを突き詰めていければ、
「あ、◯◯さんらしい写真だな。」
って、個性が自然と確立されていくと思う。
僕もそこは模索中。
フィルムは予測と違った結果が出ることも多くて、そこに魅了されてるってところもある。
カビ玉の話をするつもりが、明後日の方向にいってしまったので、今日はこの辺で。
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それじゃまた!